
夢の「配当生活」ETFだけで考えると実現は可能か?そして、いくらくらい必要なのでしょうか?見てみましょう!


生活費はいくら必要?
まずは、毎月の生活費がいくら必要なのか?を把握しなければいけませんね。
2020年厚生労働省の調査によると、1世帯あたりの平均家計支出額は約27万円(2人以上の世帯の場合)年間で324万円。
この数字は教育費・住宅ローンを含めた数字なので、リタイアの時期を考えると少なめの「20万円程度、年間で240万円程度」と考えて良さそうです。
必要な投資金額は?
生活費がいくら必要か分かりましたね。では、それを実現するために投資金額はどれぐらい必要なのでしょうか?
配当利回りを何%にするかで変わってきます。
高配当株を中心に投資をしたと考えて3%〜5%の利回りでの計算をしていきます。
年間240万円の分配金を目指し、配当利回りを3%で考えます。
240万円➗0.03=8000万円
8000万円の投資金額が必要となります。がこれは税引き前の計算です。
税金を25%と考えて計算してみると(米国株・確定申告での返ってくる分を含む)
240万円➗0.03➗0.75=1億666万円 となります。
上記の計算方法で見ていきます。
配当利回り👉 | 3% | 4% | 5% |
---|---|---|---|
投資金額 | 1億666万円 | 8000万円 | 6400万円 |
配当利回りが何%かで、かなり変わってきます。分配金・配当金には減配される可能性もあるため、上記の金額よりも多めにと考えておいた方が良さそうです。
注意点
ETFの分配金での配当生活を目指す場合は、何点か注意が必要です。
複利の効果が期待できない
ETFを保有している方はご存知だと思いますが、ETFでは収益を再投資して資産を増やす「複利の効果」は期待できません。
再投資が自動でない為、自分で再投資を行う必要があります。
トータルでマイナスにならないように
ETFに限られたことではありませんが、分配金が良くても含み損が大きくては話になりません。
なので「高配当ETF」をどんどん保有するぞ!とむやみに手を出して失敗しないようにして下さい。
ベンチマークのパフォーマンスを大きく下回る銘柄もあるので、過去3年間分の運用成績は見るようにした方が良さそうです。
なるべく手数料は抑えて
こちらもETFに限られた事ではありませんが、「手数料」はなるべく抑えたいものです。
少しの手数料の差でも、長い目で見ると大きな差になります。
必ずしも手数料が低いのが一番というわけではないですが、「手数料がどれだけかかるか」常に考えて投資をした方がいいです。
まとめ
ETFの分配金だけで配当生活はできるのか。
答えはYESです。ですが、ETFだけの投資には注意点がいくつかあります。
そして長期投資をする上で、「分散投資」は大切にしたいところ。なので、ETFだけに絞るのは良くないのではないかと思います。
どれぐらいの生活費があれば困らないのか、どれぐらいの資産金額が必要なのか、が分かったと思います。これをもとに自分のライフプラン・投資プランを立ててみてください。

いかがだったでしょうか。夢の配当生活。高配当ETFは魅力的でもありますが、自分の投資プランを立てて、目標を決めて運用することが夢への一番の近道になりそうですね。