
金のETFもあるみたいだけど、実際の金を買う現物取引と何が違うのかな?純金積立との違いは?ETFのメリット・デメリットをまとめました。
金のETFとは?
金ETFは、金の価格に連動するように設計されたETFです。
金の価格に連動するので、損益は金の変動に左右されます。
わざわざETFじゃなくても現物でいいんじゃないか?純金積立の方がいいのでは?と思いますよね。
まずは金ETFのメリット・デメリットを見てみましょう。
メリット

少額から投資できる
ETFのメリットでもある「少額投資」が出来ます。1口4,000円程度から購入可能です。
取引単位は銘柄に異なります。1口からの銘柄もあれば、10口からの銘柄もあるので注意が必要です。
分散投資のひとつとして金が欲しいけど「高い!」「まとまったお金がない!」と思っている方におすすめです。
手数料が安い
現物取引の場合は、高額な手数料がかかります。
売買手数料だけで見ても、銘柄等によりますが現物取引は1%〜15%・ETFは0.5〜2%と差がかなりあります。
ちなみに、純金積立は1%〜2%かかり年会費がかかる場合もあります。また現物取引には、少量購入の場合にかかる加工手数料等もかかるので注意が必要です。
保管料がかからない
現物で保有しようとした時、保管方法に困りますよね。
自宅で保管・貸金庫で保管・購入した業者の保管サービスを利用といった方法が考えられます。
どれもお金がかかってしまい、何のために金を購入したのか・・・と思ってしまいます。
ですが、ETFは保管する必要がないため保管料はもちろん不要です。
現物に交換できる
ETFを選ぶ時に、「現物との交換が出来るか」が重要になってきます。
「購入した金ETFの担保として、運営している会社が現物の純金を購入し保管をしているか。」ということです。
もしそれが出来ない場合は、その会社が倒産した場合に資産が戻ってこないということになります。
現物に交換できるというところもメリットですので、このメリットを活かせるよう銘柄を選んでください。
デメリット

分配金がない
金のETFは配当や利息を生み出すものではないため、分配はありません。
銘柄によっては年に一度だけ分配を行っている銘柄もあるようですが、ほとんどは分配は行っていません。
複利が使えない
分配がないので、もちろん複利も使えません。
なので利益を求めるよりは、分散投資のひとつとして保有する!という考え方が必要かと思います。
信託報酬が高い
他のETFと比較すると、信託報酬が高めです。
株式や不動産を対象としたETFだと、信託報酬は年率0.1%〜0.2%台の銘柄が多い印象です。
ですが、金のETFは0.4%〜0.5%台になるので高めです。
まとめ
現物・積立との違い
現物取引 | 純金積立 | 金ETF | |
---|---|---|---|
価格帯 | 約2万〜(金貨の場合) | 毎月1000円〜 | 1口4,000円〜 |
手数料 | 1%〜15% | 1%〜2% | 0.5%〜2% |
特徴 | 保管料がかかってしまう | ドルコスト平均法が使える | 信託報酬が高い |
少額の場合は加工費に注意 | 長期投資向け | 少額から投資出来る | |
年会費がかかる可能性有 | 手数料が安い |
現物取引・純金積立との違いをまとめました。
現物取引との違いはイメージ出来ますが、純金積立との違いは分かりにくいです。
純金積立は1度に積立て金額分を全て購入するわけでは無く、20営業日程度に分散して購入していきます。
個人的には、長期投資を目的としている方は「純金積立」でドルコスト平均法を利用した方が良いかなと考えます。
コロナ禍で金が上昇している時に迷いに迷って純金積立を開始しました。現在は少し落ち着いているにも関わらず、プラスになっていてビックリしました。
自分に合った投資方法を
手数料が安い・少額から始められる・保管する手間が不要という特徴がありました。その他にも、株式と同じように取引できるので管理しやすいというのも特徴のひとつなのかなと思います。
自分は純金積立でやっていますが、表示される画面が違かったり見方が難しかったりと不便さを感じています。
自分が何に重要視するかで選んでいいかもしれませんね。

いかがだったでしょうか。分散投資のひとつとしてぜひ取り入れてみてください!