
自分が投資を始めたばかりの頃、VTだのVTIだのVOOだの・・・似ているものが多すぎて混乱していました。今回は違いを比較してまとめてみました。
それぞれの解説
VT
VTは「バンガード ・トータル・ワールド・ストックETF」です。その名の通り、全世界の株式に投資が出来るというもの。
- 株価 98.58 USD
- 配当 1.53 USD
- 配当利回り 1.56%
- 経費率 0.09%
全世界!!1銘柄保有するだけで、世界に分散投資できるなんていいですよね。究極の分散投資。
日本を含む、先進国・新興国の47か国の大型株・中型株・小型株、トータル約8000銘柄で構成されています。
国別の割合はこんな感じ。

全世界って言っても、半分以上がアメリカです。それほどアメリカ企業は強いということですね。
全世界は今後も成長すると思っています。人口増加でGDPが上がることはもちろん、個人的には新興国にも期待しています。
VOO
VOOは「バンガード ・S&P500ETF」です。
- 株価 361.50 USD
- 配当 5.30 USD
- 配当利回り 1.47%
- 経費率 0.03%
VOOに関しては一度ブログ内で取り上げているので省略します。
VTI
VTIは「バンガード ・トータル・ストック・マーケット」です。アメリカの株式に投資ができるETFです。
- 株価 207.49 USD
- 配当 2.76 USD
- 配当利回り 1.34%
- 経費率 0.03%
アメリカの大型株・中型株・小型株の約3,500銘柄を組み入れています。世界全体に投資をするよりも、アメリカ全体に投資をしたい!という方向けですね。
魅力なのは、経費率がかなり低いということ。そもそもバンガードは経費率が低いのですが、その中でもVTIはかなり低いです。
VOOとVTIの違いは?
調べていくと、VOOとVTIが似ている感じがします。何が違うのでしょうか? せっかくなので、VTも一緒に比べてみました。
VT | VOO | VTI | |
---|---|---|---|
株価(USD) | 98.58 | 361.50 | 207.49 |
最低売買(円) | 10,035 | 37,957 | 21,786 |
配当 (USD) | 1.53 | 5.30 | 2.76 |
配当利回り | 1.56% | 1.47% | 1.34% |
経費率 | 0.09% | 0.03% | 0.03% |
構成銘柄数 | 約8000銘柄 | 約500銘柄 | 約3500銘柄 |
ベンチマーク | MSCI ACWI | S&P500 | CRSP US total market |
配当利回りもそこまで差はなく、経費率も変わらない。違うところと言えば、銘柄数とベンチマーク。
ベンチマークとは?
その投資信託が運用の目安としている指数のこと。ベンチマークを見れば、どのような運用タイプなのかが分かります。投資信託の運用成績とベンチマークと比べて見ると投資信託を選ぶ際の参考になります。(ここではETFも投資信託の一種として説明しています。)
VOOとVTIの違いは、ベンチマークの違い。運用の目安にしている指数の違いです。それぞれのベンチマークと見比べて、運用成績がどうなのかを見るといいかと思います。
あとは「アメリカのほぼ全ての企業に分散投資をするか」それとも「上位の部分だけに分散投資をするのか」というところだと思います。
自分にあったものを
いかがだったでしょうか。皆さん、投資をするのに自分の考えをお持ちだと思います。
どれも人気があり、魅力のあるETFです。なので自分の考えに合ったものに投資をするのが一番かと思います。
VOOは1株4万近くかかるので、ちょっと高めだな・・・と思う方にはVTIもオススメですし、私は本当にアメリカだけでいいのかな?という不安もあるので、VTももちろん保有しています。
VTは半分以上がアメリカの企業なので、アメリカ意外に投資したいんだけど・・・という場合は『VEA【バンガード・FTSE先進国市場(除く米国】ETF』というものもあります。日本・イギリス・フランス・カナダ等に投資が出来ます。1株5,000円程度で買えますので、参考までに!

そんなETFもあるんだね。いろいろ組み入れて、自分にとって最高のポートフォリオを作りたいね!!